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【152話】ドリフトミノー完成への道のり【part6】

川バス専用ミノー
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プロト第4段の到着

【151話】
ドリフトミノー完成への道のりpart5から続き…

『ドリフトミノー』のプロト第4段目が到着しました。
今回のメインテーマは、このミノーの〝鍵〟になるリップの三つの角度(トリプルアングルリップ構造)を決める事です。

この三つのリップ角度とは?
まずルアーのボディ本体から伸びるリップの角度。
そしてリップの途中で角度が変わる二段階リップの角度。
最後に1段目のリップを内側に傾ける角度になります。

トリプルアングルリップ構造

今回最大のポイントになるのは、最後の内側に傾ける角度を何度に決めるのかです。
ここの角度によってリップが受ける『水受けの力』は劇的に変わります。
角度をつければつけるほど『水受け力』は強くなります。
ただ…その力をただ受けるだけでなく、後方にしっかり流す事ができなければ、ミノーは〝とっちらかり〟全く泳ぎません。

そして…今回のプロトのテストの結果。
届いたプロトの中で、ほぼ…この角度で決まりと言える、納得できる泳ぎをしてくれるモノが一つありました。

これで決まりにするか?

そのプロトは、しっかり流れの中ドリフトしながらスローに動いてくれる。そして…止水域での『ただ巻き』でもに普通に使う事ができる。
その二点で満足のいくレベルのモノでした。

終わりはないミノー作り

今回、自分で一からミノー作りをしてみて、『これはエンドレスだなぁ…』って感じます。

それは…一つの角度を決めても、
『じゃあ、ここの幅をこうしたら…ああしたら、』
『じゃあ、ウェイトのバランスを変えたらどう動きは変わるのか、』
そんな感じで、次から次へとテストしたいことが生まれて来ます。

なので…どこかでラインを引かなければ、永遠にテストを繰り返す事になる。

作成をスタートして半年以上が経過し、もう既に当初の発売予定日は過ぎてます。

なので…『もう、満足いくレベルのモノはできた。次のプロトを最後にする』

そう決めます。

最後に…どうしても試してみたい形状を6種類のパターンをデザインして、第5段目のプロトを依頼する事にしました。

第5段目…最終プロトの到着

そして8月末に最終プロトが到着しました。

翌日、早速いつものテストポイントに持って行きテストします。
今回の6種類のプロトは3番目のリップ角度だけを、細かく設定したモノになるので、どれもそれほど大きな動きの差はありません。

なので…激流ポイントやチャラ瀬、池などありとあらゆるシチュエーションでテストを繰り返し行いました。

そして、最終的に一つ選んだプロトは、〝ドリフト〟や〝ただ巻き〟〝ジャーク〟など…どこか一点に優れた泳ぎをしてくれるモノではなく、1番バランスのとれた『誰でも普通に扱える』タイプに最終決定しました。
ちなみに…私がテストする時はMH(ミディアムヘビー)のロッドにナイロン20ポンドを使ってましたが、M(ミディアム)のロッドに12ポンドのラインで普通に扱えるミノーになったと思います。

part7に続く…

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