プロト作製開始
⭐part1⭐でお話したように…
『川バス専用ミノー』の製作をお願いする業者も決定し、紆余曲折…周囲の反対もなだめつつ…
昨年末(2019年末)にようやくプロト(試作品)の製作を開始しました。
プロトのイメージを形へ
先ずはミノーの外観デザインになります。
それは… 頭の中にある『ミノー』を、図面へと書き表すという作業になります。
頭の中のイメージは完璧です…
ただ、これはあくまでも頭の中の話です。
なので…具体的に
『全長は何㎝。高さは??ここの幅は?角度は何度??…??』
なんて…細かく決まっているわけがありません。
元来…『計画性』を持って、物事を慎重に細かく進めるよりも、感覚と勢いで生きてきた私が、綿密な『モノ作り』という作業をすれば…スタートから戸惑いの連続になるのも必然です💦
それぐらい…既にやっとけよ!
まず…はじめにやった事は、手持ちのミノーの寸法計測です。
私の中で『参考』にしている既存ミノーが、3種類あったので…
その中でボディ形状が理想に近いミノーのサイズを計測し、そこに手書きで独自のデザインを加えます。
そして…こだわりが強い箇所に関しては、数種類のサイズ&角度を設定して、業者の方にメールで伝えてから、その後で細かい部分は、電話ですり合わせを重ねる形で進めて行きます。
既存のミノーにはない三つのポイント
今回の『川バス専用ミノー』のデザインで取り入れたい『こだわりのポイント』は三つありました。
一つ目は『川の流れを掴むルアー形状』
二つ目は『ルアーの存在を隠す事が可能なルアー形状』
三つ目は『光の反射&明暗でアピールするルアー形状』
この三つのポイントの中で、一つ目のデザインはすんなり決まりましたが…
二つ目と三つ目のデザインが難航しました。
二つ目の『ルアーの存在を隠す』というのは、簡単に言えば本物の餌(小魚)とルアーの区別を、ルアー自体を“ボヤカス”事でわかりにくくする…というモノです。
その具体的にどうやって“ボヤカス”のかは、この場では言えないですが…
ルアー作製業者の方とも試行錯誤する中で、結論的に現時点のアイデア範囲では…実現は難しい。
という事になってしまい…今回はあきらめるしかありませんでした。
ただ…この点は今後の課題として…『実現可能な方法』を見つけ出し、完成させたいデザインでもあります。
三つ目の『光の反射&明暗でアピールする形状』という部分は、当初私がイメージしていたデザインだと…
金型を作製してプラスチックを圧縮したりする時に、形状が複雑な為…ルアーが壊れてしまう可能性があるということで、このデザインもこのまま取り入れる事は不可能になりました。
しかし、その後に業者の方と他のアイデアを出し合う中で、頂いたアイデアで、反射素材を直接ルアーに埋め込むというアイデアを頂きました。
正直…私のイメージとは多少違う部分もありましたが…
まずはその方法を取り入れてみて、プラスで可能な範囲内ルアー形状も工夫する事で決定しました。
第1号プロト完成
そんなこんなで、100%イメージ通りとはいかなかったですが…
約2ヶ月をかけて『試作品第1号』のデザインが決定し、まずは…様々な寸法の異なる16種類を3Dプリンターで実際に作製する所まで辿りつきました。
そして3月末に私の手元に『第1号プロト16種類』が到着しました。
【川バス専用ミノーpart3へ続く…】
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