首都圏を流れる2つのビックリバーフィールドの『荒川』と『多摩川』
今回は日本一の人口密集地域を流れる…この2つの河川を『川スモールマウスバス釣り』の観点から比較してみたいと思います。
ただ…私がメインにしている荒川水系で多摩川での釣行回数は荒川と比較してかなり少ないので…
『荒川から見た多摩川』という形での比較になります。
※冬の多摩川
荒川と多摩川の違い
【流れの強さ】
流れの強さを決める要素として…注目するポイントは『堰』の存在です。
『堰』とは川の流れを遮る『ダム』のような存在です。
なので『堰』が数多く存在すると…それだけ川の流れは全体的に緩やかになります。
先ず、荒川は東京と埼玉の県境付近に存在する『秋ヶ瀬の堰』から上流に登ること熊谷の『大麻生の堰』まで…
おおよそ50㎞の間に『堰』が1つも存在してません。
対して多摩川は川崎から八王子までの…おおよそ50㎞の中で10ヵ所以上の大小様々な『堰』が存在してます。
この点からみて、多摩川の方が荒川よりも流れは緩やかであると思われます。
実際に釣行した印象でも多摩川の方が全体的に流れが緩やかなエリアは、荒川よりもかなり多いです。
この堰の有無は2つの川の全体的な印象を左右する大きな存在になっていると思います。
【水深】
水深に関しては上記の【流れの強さ】が大きく関係してきます。
台風などで増水した時の『水流の強さ』で川底が削られる事により、水深は深くなります。
ですので…流れを一時的に遮断する堰が存在しない荒川の方が水深のあるエリアは多摩川よりも多いと考えられます。
実際に多摩川の方が圧倒的にシャローエリアは広いと感じます。
【川底の質】
川底の質に関しては、ハードボトムエリアが多い程…スモールマウスバスの適性には合っていると考えられますが…
荒川の方が流れが強いので、泥などの堆積物は下流へ流されやすいという意味でもハードボトム帯(岩、石、砂利)が多いと思われますが…
川の全体的な印象では多摩川の方がハードボトムエリアは多いと感じます。
荒川も熊谷付近まで上ればハードボトム帯になりますが桶川よりも下流域は泥状のボトムエリアも多い印象です。
【水質】
水質に関してはハードボトムエリアが多い多摩川の方が荒川よりもクリアで水質はよい印象を受けます。
荒川も熊谷辺りまで上るとシャローなハードボトムエリアが多くなり、水質もかなりクリアになります。
荒川も熊谷付近まで上ると多摩川と同じ様な雰囲気になってくる感じがします。
以上の点から…
私の独断的な印象をまとめると…
★荒川と比較して多摩川は、全体的にシャロー(浅い)エリアとハードボトムエリアが広く存在していて、川の流れが緩やかで水質もよい★
そして…川スモールマウスバスの適性から考えた場合は、ハードボトムエリアが広く水質がクリアという点など…
トータル的な環境として、荒川よりも多摩川の方にスモールマウスバスの生息に適性を感じます。
そして…これからの真冬の1月、2月の釣果として、荒川本流で1本釣る事はかなり至難の技ですが…
多摩川はシャローエリアが多く流れが緩やかなので水温が荒川程低下しない点や…ハードボトムエリアが多く水温が上がりやすい。
その辺りが理由だと思いますが…
1月、2月でもそこそこの実績が上がってます。
ただ…多摩川は荒川よりも遥かに人的プレッシャーも高いですし、真冬に簡単に釣れる事はもちろんありません。
ただ…1本釣るには荒川よりも多摩川である事は間違いないと思います。
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