皆さんもバス釣りをしていて…こんな経験をした事はないでしょうか?
突然…目の前にBIGバスがふら~っと登場…
そいつを仕留める為にルアーを丁寧にアプローチ…心の中では『食え~』って念じる。
しかし…無情にもバスは完全無視。
そして何処かへと消えてしまう。
バスの視界にルアーは絶対入っているのに“食う”どころか“逃げて”しまう。
その理由として…もちろんアプローチの仕方やルアー種類も関係してるとは思いますが…
そもそも…そのバスの『行動』の最大の理由は『腹が減ってない』『餌を捕食しようと思ってない』です。
『バスは…簡単にルアーを食わない』
これはバス釣りの面白さの1つであり、そのバスをあの手この手で攻略するのがバス釣りの醍醐味でもあります。
ただ今回は…また別の視点から…
泳いでいるバスの『行動』を見る事によって、ある程度『ルアーを食うバス…食わないバス』
それを見分ける方法はないのでしょうか?
現在私は川スモールマウスバスの“サイトフィッシング”にハマってます。
“サイトフィッシング”とは魚の動きを観察しながらの釣りです。
なので…今まで見えなかった部分が見える事で様々な新しい発見があります。
その発見を【88話】や【89話】にも書いてきましたが…
今回は『ルアーを食う魚とは??』に関してサイトフィッシングを通してわかった川スモールの『行動』から考えてみます。
ルアーを食うバスとは?
まず…前回の【89話】にて書いた『川スモールマウスバスの行動の3種類』とは…
1.川の1ヵ所でじっとして動かない魚
2.不規則に上下左右にフラフラ動く魚
3.直進的に上流へ遡上する魚
この3種類になります。
まず…基本的な事として『行動』には必ず『目的』があります。
なので、この3種類のバスの『行動』にも必ずそれぞれに『目的』があるはずです。
例えば人間の場合でも…
“朝早起きをする”という『行動』には“釣りに行く”など様々な『目的』がそこには存在するわけです。
そしてその『行動』の『目的』が…本能的な『欲求』であれば、更に『行動』する力は強くなります。
ちなみに人間の『三大欲求』と言われるものは『食欲・性欲・睡眠欲』です。
例えば、男性は『性欲』という『目的』のためであれば高額出費や面倒な事でも頑張ったりします。
私以外の男性の話ですが…(笑)
人間は『欲求』が強ければ高いハードルがあっても『行動』します。
逆を言えば『欲求』がなければ低いハードルでも『行動』はしません。
これは人間よりも遥かに本能的に生きる『魚』であれば尚更だと思います。
理性や感情のない『魚』の行動は『本能的欲求』を満たす為以外はないはずです。
その『欲求』という部分から『バスの行動』を考えた場合…
3種類の川スモールマウスバスの『行動』の中で…強い『目的』がない限り、バスはしないであろう高いハードルの『行動』はどれでしょうか?
それは間違いなく3.の川の流れに逆らって上流に昇る…その『行動』です。
バスにとって『適正水温』を大きく下回ったこの時期は『生命の維持』が最大のテーマになるはずです。
その為には、無駄に動かないで、体力温存の為に深場の水温が安定した流れのない場所でじっとして春を待つ。
それが最も『生命維持』には適した『行動』です。
※(実際に真冬のバスの大半はそうしていると考えられてます)
では、この川スモールマウスの『川の流れに逆らって遡上する』という『行動』の強い『欲求&目的』とは何なのでしょうか?
『体力強化』?
『恋愛』??
『探検…散歩…』???
そんな訳ありません(笑)
魚という生物を考えた場合…
スポーニング(産卵活動)が絡まないこの時期であれば『餌を捕食する』以外には考えられません。
『ルアーを食う魚とは?』
答えはもうお分かりだと思いますが…
『上流方向へと遡上する魚』です。
これは流れが存在する『川』というフィールド限定の話ではありますが…
『ダム』『湖』『池』などのフィールドであっても、考え方的には同じだと思います。
各々のフィールドのバスの行動を観察をして、その『行動』の中から何か強い『目的』がない限りはしないであろう『行動』をするバス。
そんなバスが居れば、それは『捕食』という『目的』から行っている可能性があります。
そして…そうであればその魚はルアーにバイトする可能性が高いです。
皆さんも各々のフィールドでバスの動きを観察する事によって、『釣果』につながる様々なヒントが隠れているかもしれません。
サイトフィッシングはフィールド状況によっては全く出来ない場所もありますが…
参考になる点があれば参考にして下さい。
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