荒川水系も11月に入り水温も15度を切り始めました。
そろそろバス達も秋エリアから冬エリアへと移行する季節です。
現在私はビッグスモールマウスの『冬エリア』と『その釣り方』を先月10月から探していますが…
気まぐれなスモールマウスバスの動きに翻弄される事も多く、そう簡単に“正解”を見付ける事は出来ないですが…
それでも日々釣行を重ねていると見えてくる『小さなヒント』の中から、この1週間で“正解”へのヒントになりそうなポイントを発見したので公開します。
先ずは『冬エリア』です…
まだ本格的な真冬ではないので…11月~12月位にかけて有効なエリアだと思って頂ければと思います。
『冬エリア』のポイントは4つです。
1.流れのヨレ(反転流)エリア
夏のパターンであれば流れの中ですが…冬パターンは流れが止まる(弱まる)エリアかヨレ(反転流)のエリアになります。
川なので基本的に全域で流れはありますが…その流れが止まる(弱まる)場所です。
2.ディープ(深場)エリア
1.のエリアとディープ(深場)がリンク(重なる)場所。
深場は水深10mとか20mとかの単純な深さではなく、周辺との比較でのディープ(深場)なので…たとえ水深3mであっても周辺が水深50㎝であれば、そこはディープ(深場)です。
3.周辺に強い流れが存在するエリア
流れ込みなどの『急流エリア』の周辺の流れが絡むエリア。
私の発見した『冬ポイント』は夏のフィーディングポイント(流れ込み)周辺の約100m~1㎞位の中に点在してます。
やはり冬でも周辺に流れが絡むエリアが有望です。
4.底にストラクチャー(障害物)があるエリア
川底にブッシュ(立木)や木の枝、岩、などの何かしらの障害物(根掛かりをする場所)があるとプラス要素です。
スモールマウスバスはそこに着いているのでピンスポットで狙い打ちできます。
現段階での『冬エリア』の正解をまとめると…
『冬のスモールマウスバスは周辺に急流がある流れの止まる(ヨレ)の深場のストラクチャー(障害物)に着いている。
そして上からゆっくりを流されてくる川虫などの動きがスローで簡単に捕食出来る“エサ”を待ち構えている』
です。
次に…
『釣り方』のポイントです
まずリグですが…
1.ライン(糸)はフロロの6ポンド。
私はラインを切られて魚を逃がす事が一番嫌なので6ポンドとやや太目をセレクトしてますが…もっと細いラインの方が魚への警戒心、違和感を考えた場合はベターだとは思います。
ただ、6ポンドでも今の所問題なく食わせられます。
ナイロンラインでもよいと思いますが、なるべく底を引けるフロロを私はセレクトしてます。
(※フロロはナイロンに比べて重く水中に沈む)
2.♯5のオフセットフック(針)
なるべくルアーにフック隠すのと根掛かり防止で5番のオフセットフック(針)。
マス針でもよいですが…根掛かりが増えます。
3.ダウンショットで2g程度のシンカー(重り)
シンカー(重り)はフックから5㎝位下にダウンショットですが…ほぼ底をずる引く感じです。
リダー(針から重りまでの長さ)は10㎝~20㎝位の長めにして水中を漂わせる事も試しましたが…ルアーは水中で浮いてるよりも底にあった方が明らかに反応は良いです。
なので…スプリットショットリグやジグヘッドリグでも良いです。
またスモラバでも何本か釣ってます。
私は根掛かりが嫌なのでダウンショットにする事が多いですが…
シンカーの重さなども含めて臨機応変に変えてます。
4.ルアーはシュリンプ(エビ)系のワーム
大きさは2~3インチ程度の小型を使用してます。カラーはラメが入ってないナチュラルカラーです。
川虫をイメージ出来るワームでもよいと思います。
リグのポイントは以上4点です…
ただ…リグに関してはまだまだに煮詰める必要があると思いますので…今の段階では『これが正解!』って言えるレベルでは正直まだありません…この4点はどちらかというと『参考』です。
では、何が大切なポイントになるかというと…
それは『ルアーアクション』です。
そのルアーアクションとは『リールを巻かずにルアーを止める』です。
このルアーを止める『放置パターン』によって釣果は間違いなく大きく変わります。
イメージとしてはルアーをキャストして狙いのスポットに入ったらそのまま放置します。
『放置』時間は最低でも30秒…そしてリールを半回転~1回転させる…そしてまた30秒待つ……それの繰り返しです。
ストラクチャーが絡む過去に釣れた実積があるピンスポットは2.3分待ったりします。
なので…ワンキャストの所要時間は10分~15分位です。
リールを巻かなくてもワームは川の水流をうけて想像以上に川底でフワフワ動いています。
この状態の時にスモールマウスはバイトします。
加えて…キャストは上流に向けて行う方がベターです。
上流から流されてくるベイト(エサ)をルアーで演出したいので、当たり前ですが下流にキャストすれば流れと逆流する形になるので不自然な動きになってしまいます。
この『放置パターン』を発見したキッカケは…
先月10月に入ってダウンショットのシュリンプ系のワームでチビサイズのスモールマウスが入れ食いした時期がありました…
その時ルアーはスローに動かす感じで『止める』必要は全くありませんでした。
しかし水温が15度を切った辺りから、その釣り方ではパッタリとアタリがなくなりました…
それから2.3日間経過してまだ試行錯誤の最中の出来事でしたが…
ワームをキャスト後に携帯でメールをしていて、たまたまルアーを放置している事がありました…
すると…かすかなバイトが!
…慌てて携帯をポケットにしまいフッキングしますがすっぽ抜け~。
すぐに同じ場所にルアーをキャストして2分位放置すると…またバイト!
…ほんとにかすかなバイトです。
今度は待ちます…恐らく10秒位はためてからのフッキング。
すると…見事に約41㎝のスモールマウスバスをキャッチしました。
このエリアでは初の40アップのスモールマウスバスは超ロングステイの『放置パターン』でヒットした魚でした。
↓↓↓↓↓(かなりスリムですが…)
これをヒントにその後は『放置パターン』で消えたと思っていたスモールマウスバスが釣れ出しました。
チビスモールの数は明らかに減りましたが、代わりに今まではあまり出なかった35㎝前後の良型スモールが釣れるようになりました。
今でもチビスモールはすぐにバイトしますが、良型スモールは間違いなくロングステイの『放置パターン』でのバイトです。
そしてアタリは弱く『もそ~』っとしたアタリで食い込みが遅いのでバイトがあってからフッキングまではじっくり時間をかけないとすっぽ抜けます。
ちなみにチビスモールは『カンカン!』ニゴイは『コンコン!』って感じの明確なアタリがあります。
現段階でこのパターンが真冬まで通用するのかはまだわかりませんが、この11月位の期間は充分通用するパターンだと思います。
まだまだ不確定な要素もある『放置パターン』ではありますが…
これからこの『放置パターン』で45㎝を超えるビッグスモールがコンスタント釣れれば正真正銘の『冬のビッグスモールマウスバス釣りパターン』になると思います。
【続く】
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